八州雄会

十二人の怒れる男の八州雄会のレビュー・感想・評価

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
3.5
少年が起こしたとされる殺人事件の裁判の12人の陪審員中、1名だけが少年の犯行に疑問を感じ無罪を主張する1957年制作 59年日本公開のモノクロ作品


ネタバレになるかもですが・・・


会議中にタバコスパスパ吸うわ証拠品の扱いが極めて雑だわと古い時代にせよ驚きで、本来なら裁判中にもっと詮議すべき証拠や証言の信憑性もウソみたいに雑で、弁護士がやる気がなかったと言う設定です。入間みちおなら間違いなく職権を発動していました。

(長文スミマセン)
終始 会議室で12人の陪審員が意見を戦わせているだけの話ですが、とても面白かったです。あと、興奮して反対意見を唱え続ける人を何も言わず見つめるだけで自省を促すシーンも圧巻でした。

裁判モノで不利な証言を冷静にひっくり返すパターンはありがちですが、それを陪審員がやる所が斬新でした。