十二人の怒れる男のヒデのレビュー・感想・評価

完璧な映画とはこの映画のことです。カメラワーク、脚本、演技、演出、何から何まで欠陥がない映画でした。特に主人公が皆を説得している時に証拠を崩していく様子は実に爽快でした。この映画の事件の真実は重要でなく、状況証拠から有罪か無罪かを判断するのが本作の要でプロットは一度もそこからブレることがありませんでした。さらにはキャラクターも個性豊かで冒頭の場面のおかげで、陪審員全員の性格を視聴者である我々は瞬時に理解することができそれによってキャラクターたちの動向が常に関心の対象でした。また観たいものです。