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十二人の怒れる男のもるのレビュー・感想・評価

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
4.7
会話劇だけでこんなにおもしろくできるの脚本家として誇らしくてたまらんかったやろな
見入っちゃったよ〜
ラストの涙、今までずっと嫌〜な奴だったのにあまりの人間味にこっちまで泣いてしまった
息子、ただの喧嘩別れじゃなくて死に別れたんだろうか
殺された男は俺でもあったと気づいたんだろうか
いや〜 無罪と有罪が少しずつ数を覆していくの息を呑む
暑苦しい狭い部屋から一転、開放感ある空へフェードアウトしていくラストは爽快すぎる
実際少年が有罪か無罪かは問題じゃないんだな
民主主義のアメリカっぽい話だった

古さを感じない話だが、公開からこれだけ経ってるのに「古さがない」というのは現代社会の偏見や人権問題がいまだに発展していないことへの裏打ちになってしまうのではないだろうか
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