pongo007

十二人の怒れる男のpongo007のレビュー・感想・評価

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
5.0
 父親殺しの嫌疑をかけられた18歳の少年に対する陪審員裁判を描いた映画。検察側が積み上げた状況証拠を信じる陪審員がほとんどで、有罪判決🟰死刑が出ることが濃厚な雰囲気から、話し合いが始まります。

 しかし、陪審員の一人が、無罪の可能性を主張し始めます。こんなに簡単に、ろくな話し合いもせずに、一人の人間を死刑にしていいものか?

 そして、検察側の提示した状況証拠を一つずつ検証していくことに。偏見に凝り固まった陪審員たちは、おおいに怒ります。検察は正しいに決まっている、こんなガキは犯人に決まっている!

 しかし、議論を交わしていく中で、証拠に対する論理的疑問がどんどん出てきます。有罪派が無罪に意見を変えていきます。どうなるのか、この裁判は。というお話。

 
 理性と道徳、正義感が正しい判断を導き出していく物語です。一人の人間の命を握っている陪審員たちに、偏見や私情が入り込むのは、非常に危険です。

 とても素晴らしい映画でした。これぞ、正義。正義がなされるお話です。これは、いうまでもなく、永遠に不朽の名作です!
pongo007

pongo007