Yuya

十二人の怒れる男のYuyaのレビュー・感想・評価

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
5.0
”密室劇の最高到達点“
そう言った意味じゃ 映画だろうと舞台だろうと その魅力は決して変わらないかもしれないけど ヘンリー・フォンダの落ち着いた揺るぎなさが生む 周囲との軋轢と緊張感は やはり映画ならでは と素直に感嘆してしまう
民主主義の根幹に位置するべきはずの
人の善意とは 信じる心とは そして互いに意見を交わし そして認め合う事とは
その極限の困難さを 会話劇のみでここまで痛感させてくれる映画とは 今後も二度と出会えない気がする

”正義は勝つ“とか いつだって簡単には言えない世の中だからこそ
何が正義か?正義とは何か?
自分の足元から しっかり見据える事で ようやくぼんやり見えてくるものの正体に
どんな時でも目を凝らし続けなければならないんだなぁ
Yuya

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