トリス

蛇にピアスのトリスのレビュー・感想・評価

蛇にピアス(2008年製作の映画)
2.5
冒頭の混沌とした渋谷の街並みの中で刺激も何も感じない主人公の心理表現がよかった。

また、電車がまるで蛇のようにうごめき、身体の中をつたってくるような感覚的で比喩的な表現が蜷川幸雄らしくて流石だった。


表層的な感情ではなく人間の本質的な部分にはフランシスコ・ベーコンの絵画のような、湧き出す狂気を感じたが、この映画にはそれに加え、痛みの先の死と生へに対しての快感もひくほどに表現されていた。

凄い作品だとは分かるが、ただ内容は好みの問題で単純に合わなかった。
好きな人には惹かれる映画だとは思う。
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