香港の「喪失」ならびにその「鎮魂」の映画だと思う。
「メイド・イン・ホンコン」よりもよりそういうメッセージはより前面に出てる。
何せタイトルが「去年煙火特別多」なのだから。
そして、無造作に「お前のものだ」と投げつけられたシャツは誰のものか。いつまで宙ぶらりんのままか。
どちらにせよ、もう「イギリス連邦の中の香港」には戻れないことだけが、事実としてある。
そんな香港の現在地(20年以上経ってもその現在地はあまり動いていないようにも思える)を物語に落とし込んだ佳作だと思う。
ただ、アクションを切り取るのがあまり上手くないというか、被写体たちとの距離もあまり適切でなく、そのためとてもガチャっとした印象も強い。
後、元兵隊員たちのイチャイチャみたいなのに、1ミリも興味を持てなくて辛かった。
イギリスって植民地関連やっぱクソなんだよなぁ。
この映画でも、全然就職先斡旋してくれないし。