ハンフリー・ボガートにとっては最初の主演映画でありまもなく大戦に突入するアメリカ・ハリウッドにとっては"最後のギャング映画"となった本作。
かなり迫力のあるアクションが見られた。
効果的にモンタージュを用いた逃走劇、長尺で見せるカーチェイスシーンなど、アクション映画としてのクオリティがかなり高く、シエラ山脈でのロケーション撮影も素晴らしかった。
実は色んなアクション映画やブロックバスターものの元祖なんじゃないかという気がしている。あまり詳しくは調べられていないが。
ハンフリー・ボガートは今作で優しさと暴力性を併せ持つ二面性のあるキャラクターとして描かれる。
そんなロイ・アールもヴェルマにはしっかり振られているところが面白い。
あと、犬は本当に不幸を呼びすぎると思うけど、この犬はハンフリー・ボガートが実際に飼っていた犬らしい。