るい

眠狂四郎 殺法帖のるいのレビュー・感想・評価

眠狂四郎 殺法帖(1963年製作の映画)
3.7

眠狂四郎はじめました🍜1/12


密貿易して大儲けしてる加賀藩前田家
  vs
前田家に裏切られた豪商銭屋チーム
  vs
どっちにもつかねーよ眠狂四郎さまぁ

幕府に知られれば加賀藩が取り潰しになる緑の仏像(の中にある証拠の紙きれ)をかけてファイッ!なお話し。

相変わらずお着物姿の市川雷蔵はかっこいいなぁ。今回は眠狂四郎、人として立派とは言い難いが女にも男にも敵にも味方にも色んな意味でめっちゃ好かれる。

「それがこの世の見納めだ。俺の剣が完全に円を描き終わるまでにお前は死ぬ」
円月殺法がかっこいいー!

で、ある時は敵である時は共闘するもう一人の重要人物である陳孫(銭屋の用心棒)はヴィン・ディーゼルみたいな若山富三郎が演じる。

唐人の血を引くとかいいながら、使うのは少林寺拳法(少林拳ではない日本の拳法)。でも、それを空手とか言ってたりどういう設定なのか全くわからない。跳躍力がすごくて塀を何なく飛び越える。蛇を引きちぎったりもする。

刀を使わない富三郎さんはなかなか新鮮だった。最後の真剣白刃取りと引き際もかっけー。大好き!

川で刀の血を洗うシーン他の作品であんまり見ないけどリアルでいいし、銭屋の川の下の隠れ家での緑のライティングめっちゃええやーん!JWシリーズの色合いもこんなんよね。

ちょっぴり切ない眠狂四郎さま、全作品みるぞー👀✨

🏯前田家こぼれ話🏯
こないだ大阪城に行って石垣ツアーに参加しましてガイドさんに教えてもらいました。

今の大阪城は3代目のレプリカですが、石垣は当時のまま。その石垣を積んだのは各地の大名だそうです。豊臣秀吉に命じられて10年もかけてようやく完成。

石垣をよく見ると家紋が入っていて、ここは俺らが積んだやつ!ってわかるようになっています。積む技術もやっぱりまちまちで…その中でも加賀藩の工事はかなりの腕前。

なぜならば…加賀百万石!といわれるほど金持ちだったので、いっぱい工事をさせられたからだとか。確かに他の部分よりもきれいに積まれておりました。前田家さすがです👏
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