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鬼畜のNのネタバレレビュー・内容・結末

鬼畜(1978年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

「父ちゃんじゃないよ 他所の人だよ」

もうこの言葉が頭から離れない。
誕生日に観るものではなかった…笑
意図は分からないけど、兎に角頭に残る。どうしてそう言ったんだろう。父ちゃんがようこちゃんを置き去りにしたって察したのかな。だから「父ちゃんじゃない」なのかな…このこずっと察しが良かった。生きていたのが本当に嬉しかった。青酸カリ入のパンを吐き出した時、思わずよし!と声に出した。父親が食べろよ、と押し込む姿は見ていられなかった……。

一番下の子を除く二人、父親がせめて最後くらいは…とデパートへ行ったり旅行したりしているのがまた辛かった。楽しませて油断させたかったのかもしれないけど、とにかく落差が辛い。なんでこうなったんだろう…とわたしも父親も何度思ったことか。

正直、菊代さんも、母親も、父親も、子供達も、誰も悪くないように感じる。

菊代さんはお金がないのに三人もの幼い子供を養って大変だったんだね。

母親は旦那の浮気相手に似た子供達が嫌いだったんだね。浮気されていたショックで辛いのに子供三人なんて養えないよね。

父親は昔色々あったんだね。浮気は本当に許されない事だけど、過去を聞けばなんとも言えない気持ちに。

子供達は健気に生活していただけだもんね。訳が分からない状況でもよく頑張って生きたよ。
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