隠れて愛人を囲い3人もの子供を産ませていた夫。
ある日その子供たちを男に押し付けて消えた愛人。
残された子供たちと夫を冷たい目で見つめる妻。
「誰が一番鬼畜か。」なんてキャッチコピーもついたらしいけど、「ばかもーん！全員比べもんにならんほど鬼畜じゃー！！！」としか言えない。
夫婦役の緒形拳と岩下志麻は憎々しいほどの熱演。
妻の禍々しいほどの憎悪は、優柔不断で小心者の夫を飲み込む。
夫の苦渋の選択は狂気へと傾き、鬼畜な所業を目の当たりにする。
人間が狂っていく過程をみた。
子役ちゃん達が「とーちゃーん。かーちゃーん。」とセリフが棒読みなのが唯一の救い。
これは現実じゃなくて映画なんだとその度思い出せるから。
かなり緊張感のあるシーンが続くので、没頭しすぎると精神的にキツくなります…
と言えども親が子供を虐待し、死に至らしめる事件が後を立たない現実がある。
子供は親を選べない。残酷な現実。
