コージー

八月のクリスマスのコージーのネタバレレビュー・内容・結末

八月のクリスマス(1998年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

写真屋を営む男ジョンウォンは余命わずかだと知りながら淡々と日々を過ごしていた。そんななか若い女性タリムと出会い互いに惹かれ合いながらも、自らの気持ちを打ち明けないまま静かに消えていくことを選ぶ。

ジョンウォンはひとり死の恐怖に怯えながらも、それを素振りにも見せず(父親がジョンウォンが布団にくるまり泣いている姿を見てしまうところは胸にきます)、タリムと会い会話を重ねる。
しかし病状は悪化し、ジョンウォンはタリムの前から姿を消す。
タリムはジョンウォンに宛てた手紙を彼の写真屋のドアに挟むが、彼に届くことはない。
ジョンウォンが亡くなったあとも季節は過ぎていく。ラストシーンは雪の降るクリスマス。
ジョンウォンは死を前にしてタリムに宛てて手紙を残したが彼女には届けられない。
鑑賞者だけがタリムに届かなかったジョンウォンの手紙の内容知り、彼がタリムと出会い救われ、生をまっとうしたのだということを知る。
ラストシーンに映るタリムはジョンウォンとの経験を経て、少し大人なったように見える。
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