Jimmy

Jam Films (ジャム フィルムズ)のJimmyのレビュー・感想・評価

2.5
当時の売り出し監督を集めて作られたオムニバス映画。

7本立て映画上映のような感じであるが、面白い作品は2~3本ほどであり、時間的制約のある作品(短編)を作るのは不得手な監督が多いのだろうか…と思ってしまった。

◆ARITA…岩井俊二監督作品
オムニバス映画の中の1作品であるが、このオムニバス群の中で一番の出来だった。
さすが岩井監督。
この映画唯一の登場人物である広末涼子も途中から出てくる演出のうまさ。
ARITAなる不思議な物体の出現に、広末が疑問をもつあたりから、観る者を惹きつける。面白い映画だった。

◆the messenger…北村龍平監督作品
地下に潜むギャングの前に現われたミステリアスな女の正体は誰?という話だが、全然面白くなかった。

◆けん玉…篠原哲雄監督作品
オムニバス映画の中の1作品であるが、このオムニバス群の中で岩井俊二監督とどちらが良いかぐらいの面白い映画だった。
たまたま、けん玉を手にした売れないミュージシャンが事件に巻き込まれるのだが、篠原涼子が包丁を使うシーンは迫力あり過ぎて、ホラーっぽい雰囲気が怖い。

◆Cold Sleep…飯田譲治監督作品
大沢たかお主演だが、まさかの筒井康隆登場にビックリ。
笑える小品だった。

◆Pandra…望月六郎監督作品
映画『皆月』で組んだ望月六郎監督&吉本多香美。
吉本多香美は「ウルトラマンティガ」の時から「美形」だと思っているが、どうも映画になると残念な感じ。監督のせいかはわからない。
この映画も、足に悩みがある女が、「秘密の薬をもっている」という正体不明の男について行く話であるが、「水虫を舐めて治す」という出来事じたいがエロい。エロい、だけでなく、気持ち悪い。。。
しかし、吉本多香美は『皆月』でも裸体を披露してくれたが、望月監督のエロスの象徴的存在なのだろうか…

◆JUSTICE…行定勲監督作品
妻夫木よりも、綾瀬はるかを綺麗に映した行定監督の手腕は見事。
しかし、ブルマを追いかける妻夫木聡というのも「よくこの役受けたな」感あり。

◆HIJIKI…堤幸彦監督作品
タイトルどおり、「ヒジキを狂ったように食べる男」にドン引き。

(※)上記の監督ごとのエピソードは、順不同。
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