スローターハウス154

ある日どこかでのスローターハウス154のレビュー・感想・評価

ある日どこかで(1980年製作の映画)
3.8
2017/11/3

タイムリープ(タイムスリップ)系のロマンチックな話、大好き。SFまでとは行かないファンタジー映画ってとこでしょうか...。隠れた秀作でした。

タイムリープの方法が文字通り力技でほとんどの人は目からウロコだろうけど、この意思を書き換え意識を飛ばす..という方法は、最近じゃネットではよく見る手段。もちろん、ウソかホントか証明しようもないわけですが..
肉体はこちらの世界に残したまま意識をその時代に飛ばす。あくまで精神世界の出来事なのに、不思議なことにそれが現実で起こったこととして数十年後に時計が主人公に手渡されるし、その結果彼は若かりし頃の老婆に会いにタイムリープを試みる。そして彼女に会った彼は彼女に時計を託し、彼女はその時計を持ち続け数十年後に彼に再会し.....
こうしていつまでも永遠にグルグルと回っていくんじゃないかということを考えると、なんだか可笑しいのやら切ないのやらゾッとするのやら...。

そうして時間の輪をめぐる2人の象徴として金時計をチョイスするあたり、わかってるねえ。
というか、その時計はもともと誰からのものなのか、所有権があるのは主人公とヒロインの一体どちらなのか?が気になる。

終わり方は賛否分かれそう。。