けーすけ109

告白のけーすけ109のレビュー・感想・評価

告白(2010年製作の映画)
4.5
舞台は中学校
日常のホームルームでの風景
担任教師は淡々と告白する
「この中に娘を殺した犯人がいます」


愛娘を失った教師
命の重さとは何かを皆に問いかける
粛々と執行される教師からの解答


新学期が始まり担任が変わった
クラスはそのまま担任だけが変わった
何も知らない担任、全てを知っている生徒


加害者の親目線の視点も描かれる
「我が子がそんな事をする訳がない」
一方的な思い込みを続け信じた
真実が解放された時何かが決壊する


一つの本線を通じて
複数の登場人物の一人称視点で描く世界
初めて気付く想いと裏側


心の奥底に潜む想いとそれを抉る演出
崩壊と決壊が招く日常と非日常
人は何か気に入らない事があれば
簡単に逃げてしまうし理性を保てない
感情が没落した時が真の真価が問われる時
けーすけ109

けーすけ109