なな

告白のななのネタバレレビュー・内容・結末

告白(2010年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

2024-7

終始重たく、見終わったあとにはなんとも言えない喪失感に襲われる。

映画を見ている間に視点が変わり様々な登場人物の視点から世界を見ることが出来るが、正直教師以外誰にも感情移入できない。

親から捨てられようが、逆に親からの愛情を沢山受けたが故に歪んでしまおうが、人を殺していい理由などにはならない。

「どれだけ人を殺しても少年法が守ってくれる」確かにそうだがそんな世界でほんとに正しいんだろうか、と考えてしまう。死んでしまった人達はもう二度と生き返れないし犯してしまった罪も二度と消えない。少年Aと少年Bはこの先の人生をどう歩んでいくんだろうか。

殺人の復讐として殺すことではなく生かして罪を背負わせ、さらに苦しみを与えるというある意味最も残酷な手段を選んだ教師のこの先も気になる。

後味は悪いが何故か何度も見たくなる作品。湊かなえさんは凄い。
なな

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