告白のなつこのレビュー・感想・評価

中島監督のポップでカラフルなイメージはどこにも見当たらず、必要最小限の色使い。白ともグレーとともつかない世界観。

復讐といえば、感情的な部分も出るものだが、そこにあるのは無。
無表情な松たか子の目が、死んだ目にも、強い意志を持った目にも見え、怖くて引き込まれる。
彼女は躊躇いも容赦なく、淡々と、でも確実に犯人を追い詰めていく。

邦画で、スクリーンからこんなにも圧力を感じたのは初めてかもしれません。