アカエリヒレアシシギ

告白のアカエリヒレアシシギのレビュー・感想・評価

告白(2010年製作の映画)
3.0
原作:湊かなえ
制作:東宝

全編「告白」が描かれる。
その中心は、理不尽への復讐か。
また、罪と若さの関係について考えさせられる。

殺意、嫉妬、憎悪、卑屈、悲愴、怨念

本来、心の奥底にとどめておくべきとされる感情を、前面に押し出した作品。

人は、なにを頼りにいきているのか。
身の回りで誰もが経験したであろういじめや裏切り、滅多に経験することのない殺人。
その全てが、いわゆる紙一重であること、一度経験してしまった絶望に対する感情のコントロール、衝動的な出来事に対する反応がいまの環境に大きく左右されることなどが描かれる。

特に、15禁であるこの作品が、大人ではなく、思春期である学生をもとにストーリーが展開されるため、誰もが過去を思い出す仕組みになっているのではと感じた。