1950年代にアメリカにおいて、ここまでの〝赤狩り〟があったとは知りませんでした。
特に映画界において、共産主義者とされ映画界を去った著名人がいたとは...。
時代が朝鮮戦争やソ連との冷戦時代とあっては、わからなくもありませんが、濡れ衣を着せられて、已む無く去った人も多くいた様です。
映画としてこの〝赤狩り〟が描かれているものは、それほど多くない感じです。
ストーリーは主演の映画監督デビットを演じるロバート・デ・ニーロが、過去に知らずに参加した共産主義者が集まる会に出席したとの事でFBIに目をつけられ、関係を恐れる周りの知人たちが離れていってしまい職を無くしていくことに。
一緒に参加していた友人の名前を言えば開放されるが、友人を売ることが出来ず苦悩する。
ラストの委員会の席で、やはり名前を出さず闘う道を選んだデビットを描いています。
(知らなかったことではあるが)過去のちょっとした過ちで、共産主義者として扱われ生活を脅かされる事は、自由主義のアメリカであっても時代背景において、ソ連をかなり警戒していたのだと感じられる作品でした。