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女の子ものがたりのnenecoのレビュー・感想・評価

女の子ものがたり(2009年製作の映画)
4.0
記録。

『大人になった女の子たちへ。』

前から気になっていた作品。
涙なしでは観られませんでした。

少女時代。
少しの些細なことで笑い合った日々、
キラキラとまぶしい笑顔。
「何がどうなら愛と言うのか」、「何がどうなら幸せと言うのか」なんて分からない。
複雑な家庭環境で育ったため、暴力を振るわれても明るく笑っていたり、観ていて辛かった。

「(本当のことを)見ないということは、知ろうとしないことは恥ずかしいことでしょ。」と言って大後寿々花が涙を流すシーンは、ボロ泣きしました。
すごく言葉が胸にストレートに響いたし、彼女の透明感で、とても儚く見えたから。

大後寿々花と波瑠の体当たりの演技は素晴らしかったし、そのシーンもまた泣いてしまった。
「出ていけ」というきいちゃんの優しさ、、自分のようにはなるな、と伝えているように見えた。
きいちゃんは、なっちゃんの道を開いてあげたのだと思った。

ラストの「もう、こんな友だちは一生できないと思う。」というシーン。またまた涙。

私もそう思える友だち欲しかったし、もっと友だちと過ごす時間を大切にしたら良かった、なんて思った。
でも、私も人生終わったわけではないのだ。
だから、ここに書いておこう。

「どこかに 私のことを 全部好きな人が きっといますように。」
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