yasu555overseas

道のyasu555overseasのレビュー・感想・評価

(1954年製作の映画)
4.0
さっきレンタルショップのDVDで見ました。



本作は監督として手掛けるフェリーニ自身が少年時に神学校の脱走、サーカス小屋に逃げ込んで連れ戻されの過去、駆け落ち、ローマでの放浪、詐欺、家族主義でローマカトリックな国家イタリアで育ったフェデリコ・フェリーニの体験を基にしたクラシック・ドラマ映画です。















昔のイタリアの街並みや田舎の風景をよく描いてそれらの場所で各地を転々としながら旅を続ける旅芸人ザンパノと助手の道化師な女が芸を披露する場面を昔のイタリア風景に描いてて、貧困な時代背景を感じました。




ジェルソミーナ役を演じたジュリエッタ・マシーナが悲嘆に暮れて精神が病んだ彼女の演技が良かったです。

ザンパノ役のアンソニー・クインが短気で粗暴な性格で手に負えない旅芸人を演じた彼の演技は凄い破天荒な男でした。

正に波乱万丈と苦労を感じさせる映画でした。 映画解説者の淀川長治がこの本作を熱く語ってたぐらいで彼が選出する程の名作です。興味がある方は見て下さい。