よしおスタンダード

東京の女のよしおスタンダードのレビュー・感想・評価

東京の女(1933年製作の映画)
3.4
No.4321

小津現存映画 12/37 (小津映画は全部で54本あるが、現在残っていて見られるのは37本)

現存する小津サイレントの12本目。

小津映画にしては悲劇すぎる。

主演の岡田嘉子は、1927年『椿姫』の撮影中に愛人と失踪しちゃったり、恋多きスキャンダラスな女優であったが、

1937年に演出家・杉本良吉とともにソ連に亡命した。

亡命中も紆余曲折あったが、

1972年、35年ぶりに帰国。帰国後は『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』などの映画に出演。

しかし1986年に芸能界を引退し再びソ連へ戻り、同地で92年に逝去。

この人で映画が一本撮れるほどの波乱万丈さ。

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その岡田嘉子と田中絹代が共演している本作の、邦画史的意義よ!!