記録用
深作欣二監督作品。
「狐狼の血」、「日本でいちばん悪い奴ら」「アウトレイジ」「アナと雪の女王？」に影響与えた伝説的作品！
深作欣二監督、笠原和夫脚本、菅原文太主演の「仁義なき」シリーズのトリオがまた揃った名作。
警察対ヤクザ対市議(元ヤクザ)による三つ巴の抗争。
菅原文太はヤクザとズブズブの悪徳警官。
大原組の松方弘樹と仲が良く兄弟分の様な仲の良さ。
しかし松方弘樹に敵対する川手組の成田三樹夫。そのバックには元ヤクザの現在市議である金子信雄がついていて大原組を飲み込もうと企んでいた。
そこへ本庁から癒着が大嫌いのエリート警視の梅宮辰夫がやってきて事態は混沌としていく。
出てくる人物全員悪人とはまさにこのことで一般市民からするとたまったものじゃない。
一番まともそうに見える梅宮辰夫もこれ見よがしに先輩ベテラン刑事に暴行加えてヤクザに寝返らせるし最終的にヤクザ関連企業に天下りしてるしロクなもんじゃない。
金子信雄は仁義なきのタヌキ親父山守組長まんまで最高です。
そこで際立つのが戦後、たまたま道が分かれたが人間として気が合っていた菅原文太と松方弘樹の友情以上の関係性を匂わせるブロマンスだ。
ここがやはりドライな権力のパワーゲームに人間同士の熱いなにかが巡っているから魅力なのだろう。
あの時のお茶漬けがうまそう。
それ以外にも脇を固めるバイプレーヤー達も最高で先ほどのベテラン刑事は水戸黄門の佐野浅夫、ずっとアカに対して文句を言う汐路章、獄中の組長のお相手をしていた田中邦衛(汗を拭いてる演技だけでこちらが察してしまうくらい上手い)
そしてなにより一番この映画で有名な取調室川谷拓三！
本当にボコられることを懇願し実際にヤキを入れられている。撮影後40℃近い熱が出て身体中アザだらけで腫れだらけだったらしいが本人は満足で伝説のシーンとなりこの役で飛躍したといっても過言ではない。
県警対組織暴力と検索するとサジェストでアナ雪とでるが確かに菅原文太アナと松方弘樹エルサで話が伝わることがわかり爆笑しました。
