RyanMihawk

幻魔大戦のRyanMihawkのレビュー・感想・評価

幻魔大戦(1983年製作の映画)
-
むせかえるほどのオカルト&サイケデリック!
オウムが流行る世の中の風潮って結局ずっと分かったようで分からないままだったんだけどこの映画を見たら完全に触れてしまった感じがあった
全編にわたりツッコミどころのオンパレードではありながらかなり固く順番通りにしっかり作られていたと思う つまりテレビアニメ5話分ひと続きの考え方でちゃんと作っていたということ
最初をちゃんとやり過ぎて尻切れトンボなのはその通りなんだけど 前半1時間くらいはかなり楽しめて良かった とんでもない手際の良さで話が進んでいくのは神業だし かなり質の良いテレビアニメの1話1話だと思って見たらそんなに苦じゃない
まあ開始早々なんじゃコレな冒頭25分があるわけなんだけど サイボーグってなによ
そしてジョーのくだり
とんでもないシスコン(マザコン)ぶりが炸裂しまくり 純子どーなっちゃったのよ💢子鹿の方がまだマシな扱いを受けており許されないわよ ルナのキャラデザも途中で変わるのもなんなのw お母さん以外興味無さ過ぎでしょ
しかしそれはそれとしてこのマザコンぶり、私は好きやで☺️本当にこのマザコンは凄い 本当に凄いマザコンぶり
この母代わりであった姉が絶命すると同時に当然のようにどんどん映画にキレがなくなっていって尻切れトンボになる…ので爆笑しました
スリーナインを見ているだけでは分からなかったけどこのマザコンぷりってりんたろう監督の持ち味なのか???メトロポリスとかそんなことないから気付かなかったけど…そして突如として主人公の前に現れる幻魔に乗っ取られた喧嘩中の親友は完全に大友克洋の持ち味だし…そして始まる富士山火口のパンプアップ!ちょっと前のジャンプじゃん…とか言ってるうちにサイケデリックバトルで雑に全てが片付いていく感じ…
ポイントは正体不明の幻魔とかいう謎の巨悪の本質が主人公たちと同じ超能力者であったということ な筈なんだけど作中ではなにも触れられずに善玉超能力者が円陣で座禅を組んでエンドロールに突入した…そして極め付けはエンドロール後の〜NATURE〜END
映画としてはかなり物足りない出来なのは分かるけど時代の何かに触れてしまった感がある…ヤバ映画やで…!
作画としてはラストの炎の竜がかっこよすぎ!あれは金田伊功さんですか???
あとは超能力に目覚めたジョーが新宿の街を彷徨くシーンが素晴らしい 一部写真レイアウトだった気がするし あの雰囲気、完全に現代アニメが失ってしまった匂い BGMもジャズでかっこいい
RyanMihawk

RyanMihawk