このレビューはネタバレを含みます
【 五致団結(ゴッチダンケツ)】
一致団結ならぬ、“五”致団結。もっと言うと、五“血”団結だった。もう血まみれだ。敵も味方も。
最後ひとり残って、仲間の想いを紡ぐと思いきやそうはいかなかった衝撃。物語としては最高。バスの座席でライバルのふたりが息絶えているシーンは素晴らしかった(もちろん物語として)。実に絵になるラストだと思う。
スター役者勢揃いなものだから、終始極上の演技がぶつかり合ってて凄まじい。5人でヤクザからすべてを奪おうとする展開も面白い。たけしさんは本当に怖いし、本木さんは本当にかっこいい。たけしさんの、夜中に降り頻る雨の中、スエット姿にピストルを持つ姿は恐怖だった。本木さんの、最後バスで打たれたときの、まるで生きているかのような死に様は圧巻だった。
万代と三屋の間には、絆以上のものがあったのだと思っている。トイレでの死に際のあの仕草がその証拠。GONIN→五人→恋人。