かーくんとしょー

スクール・オブ・ロックのかーくんとしょーのレビュー・感想・評価

スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)
3.7
ジャック・ブラックがやりたい放題するコメディーなんて、それだけで面白くないはずがない。
典型的なコメディー映画と割り切れば、細かなリアリティーのなさは必ずしも大きなマイナスにはならない。
(例えば、友人の代わりに教師になりすますことなど普通はできまい、など。)

ストーリーは、ロックバンドをクビになった主人公が、友人になりすまして代員教師となり、小学生たちにロックとロックな生き方のイロハを叩き込むというもの。
ストーリーは当然面白いが、それ以上に映画は笑えるシーンの連続。

しかも、この手のコメディーにありがちな下品さがなく、大人はもちろん子どもも安心して楽しめるのがさらに良い。
良くも悪くもジャック・ブラックの怪演っぷり(とはいえこの人はこれが通常運転だが)が全てを支え、鑑賞者の心をがっちり掴んで離れる隙さえ与えない。
また、コメディー一辺倒ではなくシリアスな演技との落差を付けるのも上手い。

とにかく楽しい映画だが、ただ〈消費〉される映画ではなく、好きなことに生きることの素晴らしさや好きなことを熱く語ることの格好良さも伝えてくれる。
笑いたい時はもちろん、行き詰まった時やつらい時にも見たくなる映画。

written by K.
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