ハレルヤ

隣人は静かに笑うのハレルヤのレビュー・感想・評価

隣人は静かに笑う(1999年製作の映画)
4.2
大火傷を負った隣人の子供を助けたことで、隣人一家と仲良くなる主人公のマイケル。最近引っ越してきたというその隣人の主人オリバーに不信感を抱いたマイケルは、彼を調べるうちに恐るべき事実に行き着くサスペンススリラー。

長年気になってた映画の代表格。何せレンタルもされていないしセルDVDも絶版。なかなか見れる機会がありませんでしたが、U-NEXTで配信されていたのでやっと鑑賞出来ました。

いやもう強烈な一作でした。後味最悪系のサスペンスと聞いていたので覚悟して臨みましたが、やはりしばらく尾を引きそうな結末。こりゃ倫理的にアウトでレンタルも販売も止められるわなという話。

片っ端から語ると止まらなくなるので、出来るだけ簡潔に感想を。見終わって感じるのは全ては冒頭から仕組まれていて、随所で結末に向けての伏線が張られているという事。サスペンスとしての仕上がりはほぼ完璧レベルでしょう。

その冒頭もいきなりインパクトあるので、一気に引きずり込まれました。マイケルがオリバーの不審なところに引っ掛かってから、徐々に嫌な雰囲気が充満。中盤で一旦折り合いついたかと思いきや、後半からラストまではまさに破竹の勢いで畳み掛けるスリリングな展開だらけで緊張しっぱなしでした。

その緊張感を煽る音楽も見せ所ですし、やはりジェフ・ブリッジスとティム・ロビンスの実力派俳優2人の演技合戦は見応え抜群。個人的にオリバーの妻役のジョーン・キューザックの無機質な笑顔が怖すぎて、こっちもかなり印象に残ってます。そしてあの電話の後ろにいるシーンもゾワッとするほどの怖さ。

最悪な結末でしたがサスペンススリラーとしての完成度はかなりの高さだったと思います。「セブン」が好きな人ならお気に入りになる事はほぼ間違いないかと。
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