菩薩

性の放浪の菩薩のレビュー・感想・評価

性の放浪(1967年製作の映画)
4.0
若松孝二のサラリーマン解放宣言。無意識のうちに見知らぬ海沿いの街に来てしまったサラリーマンが、性的な解放を通して社会規範そのものからの脱却を目指していくお話。所詮サラリーマンは家庭と会社の往復の中にしか生きられず、僅かばかりの賃金を家庭に収め、夜は嫁に性的奉仕をしなければいけない悲しい生き物であるなんて言うマスオさん的思考。助監督が沖島勲だし『出張』の精神的な源泉はここにあり?最終的に今村昌平『人間蒸発』のパロディで終わる、その名も『蒸発人間』!!!モキュのモキュ、劇中と言いやってる事は最低だけど結構面白い(笑)帰りたいのに怒られるのが嫌で帰れない、バイトが飛ぶ理由みたいだな。
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