駅のベンチに座る山谷初男のとぼけたような佇まいが良い。上野駅で人間蒸発の映画撮影中の奥さんと再会するが、監督はそれに構わず講釈を垂れ続ける。
藤枝静男の『欣求浄土』にこの映画の詳細な記述があった。一…
【サラリーマンが日常を離れると】
東京でしがないサラリーマンをしている中年男が、ふとしたことから首都圏から離れた駅まで乗り越してしまい、そこで色々な体験をするというストーリー。
言うならば平凡な…
ずんぐりした姿形も目元も声もセクシーな山谷さん堪能。日本の青春みたいなぼやきも堪能。フラッと降り立った街でフワッと話して次の瞬間に腕組んでくる海女はシーズンオフの兼業中で襷買ってあげて小屋で波の音聞…
>>続きを読むオープニングは喘ぎでも叫びでもない、男は夢にうなされている。沖島勲の脚本は寓話的で童話的。どこかとぼけて、間が抜けている男。男が見知らぬ駅で目覚めると、そこから男の願望が展開される。男は妻と職場から…
>>続きを読む喘ぎ声ともことばともならない声、音楽
脱走犯登場時のダバダバ〜もそそらせる
性の放浪 というインパクトとともにゆらゆらと漂うサラリーマン山谷初男についていってしまうような心地
東京に穴をあけてやっ…