カステラちゃん

大人は判ってくれないのカステラちゃんのレビュー・感想・評価

大人は判ってくれない(1959年製作の映画)
4.0
弦を弾く音でFIN。監督の自伝的作品であり、こちらを向いたアントワーヌのストップモーションは、観客に対し多分に挑戦的。
彼を取り巻く大人たちが、もうちょっとマシで、愛情深ければ良かったのに。嘘もサボりも盗みも罪悪感なんてないんだろ。大人の責任。煙草もね。
エッフェル塔をぐるりと見せ、BGMで観客に期待を抱かせる演出。ブロックチェックのジャケットに、タートルネックのセーター姿が可愛い主人公。お金持ちのインテリア、パリの街並みもおしゃれ。さすが若き巨匠の長編デビュー作は、観ておいて損はない。