子供の頃の記憶が甦る『スタンド・バイ・ミー』のような映画
原題はフランスの慣用句で分別のない堕落した生活という意味。そして、邦題の「大人は判ってくれない」は子供が未熟であることを逆手にとった良い邦題。この邦題があることで大人が悪者であるかのような先入観が植え付けられます。そして、その見方の方がより主人公の行動にフォーカスできた。
カイエ・デュ・シネマの創刊者であるアンドレバザンの死を受けてフランソワ・トリュフォーが制作開始した今作。最初は謎のポジショントークを繰り広げる婦人や浮気をする母親など大人を痛烈に批判するという映画かと予想しましたが、それよりも子供の反抗期や自由を欲する欲望などが描かれていました。