鯨

紅の豚の鯨のネタバレレビュー・内容・結末

紅の豚(1992年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

ジブリ史上一番良い映画だと思った。なぜこれを見ていなかったんだろう。最初の入りがジブリは秀逸。主人公が何をやっている人か、どんな性格か。一瞬でわかる。

マダムジーナがアメリカ野郎カーチスに言った
「ここではあなたのお国より、人生がもうちょっと複雑なの」
痺れた。

マルコみたいな人をかっこいい大人って言うのだろう、宮崎駿さんは道楽でくだらない映画を作ってしまったと言っていたらしいが、そんなことはなかった。むしろこれをくだらないと評するならあとの作品をなんと評したらいい?

「飛べない豚はただの豚だ」
マンマユートボス「女がどうした、世界の半分は女だァ!」
アメリカ野郎「おふくろの話じゃあ、惚れるより慣れろってよお」

なぜ豚になったか不思議だった。罪を冒したからなのだろうかと思っていたが、解説には自分で魔法をかけた、と書いてあった。自分の罪を自分で償おうとした?

飛行機乗りたちの墓場のシーンが美しかった。あれは戦争の最後の夏だった……

フェラーリン少佐とマルコが映画館で密会していたシーンが良い。
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