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わが青春の輝きのTOTのレビュー・感想・評価

わが青春の輝き(1979年製作の映画)
3.9
‪フェミニスト映画のクラッシックにして傑作。
19世紀末オーストラリア、女は結婚して子を産むものと考えられた時代に文学と音楽を愛し、自由と孤独を選ぶ女。
変わり者と言われても茨の道が私の生きる道。
そうでしか生きられない主人公の姿に心鷲掴まれ、口ほどにモノを言うジュディ・デイヴィスの意志の強い目と曲げぬ主張、まっすぐな感情に揺さぶられる。
サム・ニールとの子供じみた枕投げバトルが恋愛に転調する描写の鮮やかさったら!!
でも恋愛がキラキラすればするほど彼女の自立心と苦しみも感じて、時代が違えば恋愛を謳歌できただろうかと胸痛んだ。
あとね、サム・ニールがとにかくかっこよくてね……。
‪オールバックも前髪はらりも馬に乗っても池に落ちても殺す気か!ってくらい素敵すぎて、私も恋に落ちそうに苦しかった。
‪ジリアン・アームストロング監督はこの後『若草物語』など撮っていくわけですが、『わが青春の輝き』観ながら、なんとなくジェーン・カンピオン監督の『ピアノ・レッスン』とか『ブライト・スター』思い出した。
サム・ニール繋がりというか恋愛とフェミニズム題材というか。‬

はみ出し者映画2本立て上映イベント「サム・フリークス」Vol.6
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