劇場公開当時高校生だった。
制服を着て学校帰りにBOX東中野に観にいったことを思い出す。
死体解剖医のドキュメンタリーということだったが、解剖のシーン以外は非常に退屈で、実際途中で寝てしまった。
つい先日、DVDレンタルされているのを発見し、懐かしさもあいまって鑑賞。
だが、結局解剖のシーン以外は特に惹かれるものはなかった。
解剖のシーンはグロテスクといえばそうだが、ああ、そうだよね、という感じ。
ナレーションで、
ここには魂はない
と言う言葉が流れるが、
日本人の死生観とは噛み合わず、解剖中、解剖後の扱いをみていると、ああ、解剖されるのはいやだなあ、と感じてしまった。
興味本位で見ているこっちが悪い。そんなよこしまな気持ちでみるような映画ではないのだろう。
だが、DVDになって、タイトルが
エデンへの道から、死体解剖医ヤーノシュになっているのをみて、まあ、とはいえ需要はそこに興味がある層だわなあ、とこれもなんだか妙に納得してしまうのだった。