全宇宙の掌握を企む支配者を打倒するべく、各惑星に散らばる8人の勇者が結集する。「里見八剣伝」の舞台を宇宙に移している、日本産のSF映画。アメリカで封切られた「スターウォーズ」を迎撃するため、突貫工事で作られたことで有名。
拙い場面を切り貼りしたMADで笑いの種にされているが、姿勢を正して全編を観ると、言うほど悪くないことが分かる。石森プロによるメカニックデザインや特撮映像に誠意が感じられるため、総合的にはレトロフューチャーの世界観を楽しむことができる。
様々な境遇に置かれている男女が、勇者の称号を受け取っていくという王道ストーリー。日米の俳優が入り混じっており、日本代表でJACの面々が大活躍。敵対勢力のガバナス人が、顔面を銀色に塗り、超絶ダサいコスチュームを着込んでくれる。
惜しむらくは「勇者に選ばれていない人でも、遂行できそうな作戦」に見えるところ。洋高邦低のやるせなさが猛烈に伝わってくるが、この時代だからこその珍味のつもりで鑑賞すればオッケー。
