このレビューはネタバレを含みます
亡き夫ジャック・ドゥミの少年期を描いたアニエス・ヴェルダ監督作品。
人形劇や映画に夢中だった子供時代から独学で映画作りをはじめる少年期を経て(絵もとても上手)パリの映画学校に入るまでのお話。
ドゥミの創作の原点は少年期にあると言うように、少年期のエピソードと関連する自身の作品が時折挿しこまれるのが微笑ましい。
ナチス占領下の子供時代の暮らしも垣間見えて興味深かった。お祭りでヒトラーを倒す遊具には笑ってしまう。それでも笑顔や歌に溢れる環境で素敵な家族。特にママが素晴らしい。
映画に対する一途なまでの愛と情熱が画面いっぱいに溢れてる。