1991年 仏 監督・脚本: アニエス・ヴァルダ、原作: ジャック・ドゥミ
原題: Jacquot de Nantes（ナントのジャック）
「わたしは残しておきたい。輝くばかりのジャックの少年期と夢見るようなあのまなざしを」
フランス西部の町ナントで自動車修理工場を営む父と髪結いをしている母のもと、弟と幸せな日々を送るジャコ(ジャックの愛称)は人形劇や映画が大好き。
戦時下の疎開、ナントへの攻撃..も何とか逃れたジャコと家族。
ジャコは中古のカメラを手に入れ、屋根裏を作業場にコマ撮りアニメ製作に没頭し、家族や友人に見せる。
父は整備士にならせるべくジャコを職業学校に通わせるが、ジャコの映画愛、映画作りへの思いは増すばかり。
最後は父も折れ、パリの写真映画技術学校へ入ることに。
ヌーヴェル・ヴァーグが生んだカップル、ヴァルダとドゥミ。
ドゥミが少年時代に抱いていた映画への愛と憧憬を、代表作の名場面や晩年の本人の映像などを織り交ぜて描いたヴァルダのドゥミ愛に溢れた名作でした。
