ブラックユーモアホフマン

ジャック・ドゥミの少年期のブラックユーモアホフマンのレビュー・感想・評価

ジャック・ドゥミの少年期(1991年製作の映画)
4.9
もう、やばい。

アニエスのパートナー、映画監督のジャック・ドゥミがいかに映画に心酔し制作に没頭し監督を目指すに至ったかを劇映画として描きながら、少年期の体験が作品に与えた影響を実際に彼の監督作の映像を引用しつつ見せ、そしてアニエスが構えるカメラの前で少年期を回想するジャック自身の姿も挿し込まれる。三層で出来ている。

公開されたのはジャック・ドゥミが亡くなった翌年。映画作家ジャック・ドゥミの人生を愛に溢れるアニエスの目線で概観する。

結果的にその名前を映画史に残したドゥミでさえ、成功できないと言われ、親に反対されていたということが、どれだけ勇気をくれることか……。

好きで好きで仕方ないものにとことん打ち込め!!

【一番好きなシーン】
手回しの映写機を借りて初めて映画を上映し、皆に楽しんでもらったところ。