ゴン吉

ガメラ対深海怪獣ジグラのゴン吉のレビュー・感想・評価

ガメラ対深海怪獣ジグラ(1971年製作の映画)
3.9
大映を代表するカメの怪獣特撮映画「ガメラ」シリーズの第七作目。 

坂上也寸志とグロリア・ゾーナが子役で主演、八並映子がヒロインを演じる。

1971年。日本の月面基地が宇宙船の襲撃を受け、地球では世界各地で大型地震が発生していた。鴨川シ―ワールドの国際海洋研究所に勤める洋介とトムは彼らの子供の健一(坂上也寸志)やヘレン(グロリア・ゾーナ)とともに海で宇宙船に拉致されてしまう。子供たちの気転により何とか宇宙船から脱出し、ガメラに助けられて救助される。ガメラが宇宙船を破壊すると怪獣ジグラが出現し、ガメラを光線で倒してしまう…

日本人と白人の子供が主人公で、子供向けに作られた作品。
海外公開を意識して主役の子供の一人は白人が演じている。
後にお色気アクションTVドラマ「プレイガール」でも活躍する八並映子がヒロインを演じ、ビキニ姿で町中を歩き回るなど大人へのサービスシーンもある。
鴨川シーワールドのシャチがコミカルに描かれていたり、ガメラがジグラの背中を叩いてガメラマーチを演奏するなどユーモアいっぱいで楽しめる。
怪獣バトルは、シリーズ唯一の水中をメイン舞台に陸海空で繰り広げられる。
シリーズの続編が企画されていたようだが、制作会社の大映が倒産し、本作が昭和ガメラシリーズの最終オリジナル作品となる。
ラストの子供たちのセリフが、偶然にも最終作にふさわしい言葉なのが因縁を感じさせる。
「ガメラさようなら」
ゴン吉

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