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サンダカン八番娼館 望郷のすずすのネタバレレビュー・内容・結末

サンダカン八番娼館 望郷(1974年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

公開時、映画館で観て以来、再鑑賞。
俳優座と東宝の制作。田中絹代が圧倒的な存在感を発揮している。

女性史を研究している三谷は、食堂で、天草、奥地の部落に棲む老女オサキと言葉を交わす。忘れ物を届けることを口実に、三谷はオサキのボロ家に泊まる。寄り付く者のないオサキの家は荒れ放題だったが、三谷は再び訪問し、一週間ほど滞在する中で、オサキ達が20世紀初頭からボルネオ島に、娼婦(からゆき)として売られた体験談を聞き出すことに成功する。
しかし、部落者が村の屈辱的歴史を外部に語る事を許さず、オサキは孤立してく。

オサキの家での語りと娼館を軸にした演劇的な作りですが、ボルネオの街のセットもあり、安っぽさはありません。ただ、その分、創意工夫も少なく、並のよく出来た映画に終始している印象です。
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