このレビューはネタバレを含みます
確か三谷幸喜がエッセイで、「この作品が映画監督を目指したキッカケの映画」と言っていたのを読んだ気がする。
夢を追う明るくて才能ある若者が、家族のために一度は夢を捨てるが再び表舞台に戻ってくるお話。実在の人の半生なんだね。
1番信頼している仲間が、主人公の復帰ライブで一言。
「君が娘の面倒をいなきゃいけないから、ホテルに残して遊びに行ったが、君が羨ましかった。今ではいいスーツを着て、イギリス製の靴を履き、女友達は増えたが、なんのために生きているのかわからない。」
家族愛がビシビシ伝わってくる。
そして悪人が1人として出てこない。
ラスト、娘が立って近づいてくるところは泣けた。