西東京

未亡人の寝室の西東京のレビュー・感想・評価

未亡人の寝室(1981年製作の映画)
4.0
冒頭、やる気なさげな旅館の女がダラダラとルービックキューブをいじっていることが、パズルを完成させる気などさらさらないというこの映画の宣言。デカダンスな怪奇に身を委ねて「一緒に堕ちてちょうだい」という姉の誘いを共に体験することが本作の目的であり、演出もセリフもその感触を構成する役割として機能する。性描写そのものも「奇妙さ」の一つとして呑み込まれていき、次第にこの世界から抜けられなくなる。「古い箪笥に入ってた知らん薬飲んだら狂った」みたいな映画だった。
西東京

西東京