未亡人の寝室の作品情報・感想・評価

「未亡人の寝室」に投稿された感想・評価

時計が6時を告げるとき、未亡人の部屋に取り込まれ堕ちていく男たち。凝った撮影と志麻いづみさんのハマり役とで申し分ない幻想怪奇ポルノなのだけど、人間関係を盛り込みすぎ…?もすこしだけシンプルならさらによかったなと余計なお世話ですが。しかしこの世界観大好きなので気持ちは5点です。
旅館に住み込んでいる老齢の小説家(成瀬昌彦)を担当することになった編集者(谷本一)が、義理の姉妹(志麻いづみ&三崎奈美)、看護婦(梓ようこ)との交流を介しながら、あかずの間の謎に肉薄していく。「女の魔性」を恐怖の対象として描いている、日活ロマンポルノ。

「男を堕落させてしまう魔性の女」と「魔性によって堕落させられる男」の関係性を、旅館のあかずの間のホラーと併せている作品。寝たきりの小説家は「堕落させられることを承知の上で、自ずから魔性に取り憑かれていく立場」の人間として描かれる。

他作品を鑑賞していると、物語の根幹部分が先に読めてしまうが、中川信夫監督を彷彿とさせる禍々しいホラー演出が絶大な効果を上げているため、「魔性の女との肉体関係=死地へと近づく行為」という方程式にビクビクしながら鑑賞することが可能。

個人的に、中川梨絵主演「OL日記 牝猫の情事」(加藤彰監督)に比肩するレベルの、ホラー路線のロマンポルノ。セックス劇と恐怖映画の融合を味わうことができる。