このレビューはネタバレを含みます
孤独は薄暗い倉庫の片隅のデスクで電話をしている映画のいちばん最初のカットからあらかじめ強調されている
彼を深く知ろうともしないで勝手に解釈し、それを他者と共有してしまう人たちばかり。
モノにぶつけるしかなかったバリーの暴力が、リナと出会ったことでベクトルを持つように。なぜ暴力にベクトルを持たせることができたかというと、守るべき人ができたから。バリーはハワイで初めて姉に反抗できた。それもリナのおかげ
普通のやり方では世間に勝てないバリーが、ルールの穴を見つけて企業を出し抜く作戦が、最終的には愛する人と常に一緒にいるための原資になる。
丹念にチェックしていくと、バリーの運命を左右しているのは常に電話であることがよくわかる。
ディーンのところに殴り込みにいくときも勢いあまって会社の電話の受話器引きちぎってそのまま握りしめたままユタ州まで飛んでいく