千利休

パンチドランク・ラブの千利休のレビュー・感想・評価

パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)
4.4
〈癇癪男の「マグノリア」〉
前作同様に圧倒的な自己肯定。そこに不幸は無く、描かれているのはユートピアである。酸いも甘いも知った人間が描く淡く瑞々しい純愛には並でない優しさが満ちている。「マグノリア」は人生の本質を描いているが、ソーダのようなこの甘さも間違いなく人生に無くてはならないものだと思ってしまった。ティモシー・シャラメが一つだけ映画を挙げるとしたら本作を挙げるらしい。納得だ。
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