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脱出のmhのネタバレレビュー・内容・結末

脱出(1972年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

人里離れた山奥から命からがら逃げ出すサバイバルスリラー。
「サザン・コンフォート(1981)」「ランボー(1982)」よりもかなり前につくられてて、この手の「脱出サバイバル」フォーマットの醸成に一役買っていると思われる。
英語版ウィキペディアによれば、遺伝子欠損の少年とのかけあい(ギター×バンジョー)のくだり、男性を男性が襲うソドミーレイプのくだりが、1972年の時点でセンセーションだったとのこと。そうか50年前か!
興行的にも批評的にも優れた映画だったとのこと。
ランボーよりもダリル(ウォーキング・デッド)よりもずっと前で、武器が弓とかすごいアイデアだよな。
いまほどハリウッドシナリオライティングのセオリーが固まっていなかったころだろうに、理想的な時間配分。導入に30分。ミッドポイントでとんでもないことになる。
ひとつのウソが、次のウソを呼ぶ。どんな決着になるのかまるでわからなくて、登場人物のストレスがダイレクトに伝わってくる。
手を汚したやつに罰を与えなければならない作劇上のお約束も万全だった。
自然破壊問題もテーマにしてて、素晴らしいアクション映画だった。
気になってググるとこちらの山の住人は「サザン・コンフォート」に登場したケイジャンたちではないみたいだね。
いやージョン・ブアマンすごいね。
面白かった!
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