脱出の作品情報・感想・評価

「脱出」に投稿された感想・評価

ぺ

ぺの感想・評価

4.0
やっぱり田舎は怖かった。
カヌーで川下りの最中に現地の人間に遭遇。

田舎では都会の常識は通用しない。
彼等に対抗するには自分達も野蛮にならざるを得ない。
少しずつ世の中の規範から外れていく恐怖。
そしてまた都会に戻るも一度規範から外れた故の気持ち悪さや気まずさが付き纏う。

わらの犬と似たものを感じた。
ropi

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3.7
大自然の中、4人の男がカヌーで川下り。明るい雰囲気に包まれていたかと思いきや、山男二人が登場してからはまさに地獄絵図…!CGなしの川下りのシーンは迫力満点です。

主人公は冷静なエドと暴走しがちなルイス。優柔不断だったエドの人柄がだんだん変わっていくのが恐ろしい。リーダー的存在のルイスに言われるがままだったのに…。
それにしてもレイノルズのアメフトで鍛え上げられた筋肉すごいなぁ。だんだん見せたいだけじゃんか!って思えてきた。笑

昔観た時ネッド・ビーティが乱暴されるシーンが怖くて仕方なかったのだけど、いま観たらジョン・ヴォイトの顔もなかなかおっかない。。

終盤は気味の悪い空気がずっと漂う。どっちに転んでもスッキリしないというか。
これ観たらカヌーするのも怖い。
いやはや何とも・・・
こんなスゲェ映画だったんだね
追いつ追われつ的な物かと思ったら
人間ホラーとでも言うか
ダメな部分・脆い部分・汚い部分をこれでもかと叩きつける重厚な人間ドラマだった
kdice

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3.7
美しい自然に反して恐ろしい人間。
そして自然も主人公たちに襲いかかる。
傑作!
lemmon

lemmonの感想・評価

3.0
カルト的要素を感じる。終始どこか不安にさせる要素が画面の中に存在し、冒頭のマムフォードアンドサンズのような軽快な音楽が流れるシーンも、障害を持つ男の子の存在と、そこにいる奇妙な住民により不穏な空気が立ち込める。

物語が進むと、その不穏な空気は狂気として現れ始め、途中で緊張の糸が切れるシーンからは、じわじわと静かに観ているこちらを追い詰めてくる。

テーマは何か?
舞台が、ダムで潰される河、、、「自然」対「文明」?、、、平穏な生活の中で求める刺激、男同士の、、、(残虐とも違う変なシーンだったなあ)、、、よくわからん。

面白かったか?と問うと、自分は苦手。ただ作り手のきめ細やかさは感じる。


バートレイノルズは髭がないとマーロンブランドに似てる。ラストムービースター、最寄りのレンタル屋ではレンタル中だった。早く観たい。
巨大ダム建設で消滅することになっている川にカヌーをしに来た成人男性4人(ホラー映画の典型的な若者集団ではない)。山奥のその川の周りの集落はのどかだが、なぜか多くの奇形児が存在し、不気味な空気が漂う。そんな中川下り&キャンプを始めるが、そこから美しい大自然の中で地獄のサバイバルと恐怖のマンハントが開始する…

原題のdeliverlanceは救出や救助の意味です。

個人的に大傑作だと思っている1981年のウォルターヒル監督作のサザン・コンフォート/ブラボー小隊 恐怖の脱出の先輩に当たる映画!こちらも最悪で最高!サザン〜は自業自得だが、本作は正当防衛が招いた惨事!

ダム建設計画や、オープニングの集落のシーンから怪しさマックスで、楽しい不愉快さが込み上げてくる!!

事件後もしばらく話が続いて、あの少々嫌なエンド!
「文明が自然をレイプするんだハハハ」

…と言ってた男達が、やがて
ダム建設で水没する運命にある
山間の連中に、レイプされるのだった…!☆

これまで観てきた中では、
『裸のジャングル』や『食人族』
辺りに近いと感じました。
要らんコトしてシッペ返しされる系。

序盤の、無言のバンジョー弾き
少年とのギターセッションが、
既に怖い。

本来なら、
「言葉は要らない。音楽で解り合える♪」
ってとこなんだけど、もう
見るからに、これから起こる
恐怖への導入でしか無い。

中盤で、リーダー的存在だった
野生人レイノルズが戦力外となり、
文明人代表ヴォイトが、
殺人者=ハンターとして覚醒する。
この辺りの逆転劇も興味深い。

上述のレイプシーンや、
急流に呑み込まれたり、
吹替え無しの崖上りなど、
見応えのあるシーンが色々と
用意されていて、楽しめます。

生き残ったメンバーの脱出後も
まだ少し尺が残ってるんだけど、
この尺が、また怖い…。
後味の悪さを、良い感じに
引きずります。

「人生に保険など邪道だ」
無

無の感想・評価

4.5
カヌーを楽しむためにやって来た4人の男達。
彼らに捕まり殺されそうになっていた仲間を助けるために村人の一人を弓で射殺してしまった事から彼らは命を狙われる事に。
殺るか殺られるか、生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされた男達は安全地帯まで逃げ切ろうとカヌーを漕ぎ出すが…

あらすじを読んでなんとなく面白そうと思って鑑賞してみたらまさかのド傑作!!
序盤の不気味な風貌をした盲目少年がかき鳴らすバンジョーと主人公の仲間が弾くギターとのジャムセッションの時点でもうヤバい雰囲気がしていて明らかに普通の映画じゃない事が分かるがその後主役のエドと太めのジョン・C・ライリーみたいな風貌のボビーの二人が絶妙な歯の抜け方をしたクレイジーな村人にとっ捕まりボビーが服を脱がされる辺りに怪しい雰囲気を感じてたらブタの鳴き真似をしろ!とか強要されながら彼が泥まみれになり掘られるシーンが可哀想だけど笑ってしまったし、普通は二人いてどちらかを選べと言われれば全員がジョン・ヴォイドを選択しそうな所を迷いなく逆を選ぶ現地人のセンスがすごい!
終わった後にもう一人の村人からエドが「そそる唇だ」とか言われてて更に噴くw
それ以上説明するとネタバレが過ぎるのでこの辺でやめておこうと思うけど脱出・サバイバル・デスゲーム・ゲイ・治外法権のない都市伝説の犬鳴村的な山奥に住む狂った住人とか自分の好きな物が全部詰まっててそれだけでもスコアが上がるのに演者らの死をも厭わない身体を張ったアクションがヒィクションである事を消し去る素晴らしさで感動すら覚えるレベル。
ハラハラドキドキの脱出スリラーと言えば「ポセイドン・アドベンチャー」一択だったがまさかこんな名作が他にもこの世に隠れてたなんて…
今までに観たジョン・ヴォイドが登場する映画はどれもヌルくて微妙、たらこ唇の大男という印象しかなかったのがこの作品での活躍で見直した。
鹿も撃てないのび太級のヘタレだった男がやむにやまれぬ事情から奮闘しジャイアン化、最終的にスネ夫のような小ずるい男に変貌を遂げるが心の奥底にしまい込んだはずの後ろめたさというか良心を捨てきれない人間臭さを感じさせる演技が地味に巧い!
CG全盛の今では絶対に作れないであろう本物の映画を観る事が出来て良かった。
自信を持っておすすめしたい一本だけど後味はあまり良くない。
エドとルイス(男性ホルモン出まくりの綺麗な河原さぶ)がゲイの恋人同士だったという裏設定、そんなそぶりあったかな?と考えてみるとあの手の握り方がそうだったのかも。
バート・レイノルズとイカれた現地民の血で血を洗う壮絶なバトルがもっと見たかった!
osaka

osakaの感想・評価

5.0
神がかっている映画です。
なんでこんなものが出来上がったのかわからない。
一番好きな映画かも。笑
♪ 逃げても追いかけてくる
  ブルーな気持ちが
  この胸にぴったりくっついている

1972年の作品…だから48年前。
なのに圧倒的な筆力。やはり、映画は技術“だけ”で作るのではなく、製作者の圧倒的な熱量が物語に息を吹き込むのでしょう。

何しろ、本作は骨太でシンプル。
山奥からカヌーで川下りをする…ただそれだけなのに、ぐわんぐわんと振り回されて呼吸は浅く、鼓動は速く。疲労感は溜まるばかり。

しかも、物語を支配する不穏は最初から醸成済。目に鮮やかな緑も。満点の星空の下で歌う展開も。開放的で楽しい雰囲気(キャンプに出掛けたくなります)の筈なのに、じとりとした湿気が足元にまとわりつき、イヤな汗が流れるのです。

勿論、CGなんて存在しない時代の作品。
激流(優しい流れのように見えても体感は違うため、安易な考えを川に抱くと危険です)に翻弄される様は迫力満点…というか、役者さんたちは本当に命を懸けています。

しかも、その物語を引き締めるかのように。
“大自然を壊す人間”という要素を一滴だけ混ぜているのです。いやぁ。これは巧みですねえ。隠し味(前面に出ていますけど)として見事でした。物語に深みを与えているのです。

また、主人公が“ヘタレ”なのも効きますね。
自らの存在が暗闇に溶け込み不安になる…そんな原始的な恐怖を体現してくれるのです。どれだけ逃げても世界は地続き。二本の足はぺたりと大地にくっついています。

まあ、そんなわけで。
彼らは“其処”から逃げることが出来るのか?
それとも“永遠の虜囚”となるのか?

狂気が支配した70年代の名作。
容易な着地点を期待してはいけません。また、鑑賞する際は人間の心理を撫で回す“粒子の粗い”フィルムに身を浸す姿勢をオススメします。何しろ、これが“生”の味ですからね。

そして、人間の罪とはいったい何なのでしょう?もしかしたら、それは自分自身で作り出す“毒”なのかも…。
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