うめ

トレインスポッティングのうめのレビュー・感想・評価

トレインスポッティング(1996年製作の映画)
3.6
当時、東京に出てきたばかりの田舎者だった私に衝撃を与えた作品。
このポスターを部屋に貼っていればオシャレさんの仲間入りできた気になれた。
そんな時代でした。
T2を観る前に、復習で鑑賞。

ドラックに溺れる若者。
社会に対するはっきりとは分からない怒り。
ファッション。
イカした音楽。
尖った構成。
今、観ても当時の空気が真空パックされたように味わえる。

なのに…
何故だろう?
自分でもビックリなのだけど、昔のようにこの映画にのめり込めない自分がいる。
身体の中からカ〜〜っと燃え上がっていたあの熱は何処へ行ってしまったのだろう?
これが、年をとってしまったという事なのか?
多分、結婚して子供を持ったのとも無関係ではないんだろうな…
ついつい、親目線になってるのかも。
レントンが言うものをほとんど手にしてしまった今となっては…

都会に出て来たばかりで、何も持ってない。
いるのは友達だけだった。
そんな環境が私の何かシンクロさせ熱狂させたんだな。

だから、今こそT2を観なければという気持ちになっています。
彼等は、どうしていたののか?
同じ時間が経って、またシンクロするのだろうか…
さあ、準備はできた。
今の彼等に会いに行こう。
うめ

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