あゆみ

トレインスポッティングのあゆみのレビュー・感想・評価

トレインスポッティング(1996年製作の映画)
3.4
「どうせ『ファイト・クラブ』とかが好きな男子が好きな系統の映画ですよね」と斜に構えて本作の話をした私に、予想の2割増しくらいの熱量で、自分の青春を語る上で決して外せない映画だと諭してくれた上司。
「映画には、大きく二つしかない。
一つは、何でもない、大したことない存在だけど、そんな自分でも何かはできると可能性を感じさせ、鼓舞する映画。
もう一つは、お前なんて何でもない、大したことない存在なんだと現実を突き付けることで、諦めさせ、肯定する映画。トレインスポッティングは後者にあって、閉塞感や諦念が渦巻いていた当時の若者にカルト的な人気を誇った映画なんだよ」

目をそらしたくなるような強烈なシーンを乗り越え、見終わったあとの達成感。
別に悪さをする必要があるとは思わないけど、そのくらいのやんちゃさやら気概やらゆとりやらはあって然るべきなのかもしれぬ。
あゆみ

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