かずシネマ

トレインスポッティングのかずシネマのレビュー・感想・評価

トレインスポッティング(1996年製作の映画)
3.6
実は初見でしたシリーズ。
WOWOW放送の録画を先日鑑賞。

内容の評価等とはまた全然別の感想なのだが、この作品からはどうしようもない程に90年代を感じてしまった。悪い意味で。
80年代をもう引きずっていない、90年代独特のあの雰囲気。
この当時に「かっこいい、オシャレとされていたもの」がとても古く感じてしまった…。
今観てもこの作品がスタイリッシュな事は変わりないんだが、うーん、、、何と言えばいいのか…自分の文章能力では表現できない。
90年代初期80年代70年代60年代…と、さらに前の世代の作品を観た時に感じる「古さ」とは全然別の「古さ」なのは確かだ。

この作品に付随する思い出や思い入れがある人なら「懐かしい、今観ても良い!」となるのだと思うし、逆に90年代がリアルタイムでない人には新鮮に映るんだろうと思う。

もっと早く観ていればこんな事は思わなかったかも。

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内容に関しては、
クズ過ぎる彼らの言動には何も共感できないが、主人公レントンの、現状から脱したいのになかなか上手くいかない、すがっていた物から離れた時に感じる「何もない」という孤独…ってのはとてもよく分かる。
本人なりにあがいているのに、冷静な第三者(視聴者)からするとその様子に結構ヤキモキさせられるというのも、何かリアルで面白い。

ところで、肝心な時に「役に立たない」わ、シーツも駄目にした上に撒き散らかすわのスパッドには怒りを覚えたw
マジ何なんアイツ……あの一連のシーンも「知らぬうちにチャンスを逃してる」って事の表現だろうか…w

テンポ、俳優陣の演技、禁断症状の描写、ラストが好き。
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